2008年7月24日木曜日

オヤジに裏切られた気分

面接の際のS取締役の話では
「本社での研修は3ヶ月」だったが、
7月の時点で”半年くらい”に延長、と通告された。

ただし、スケジュールも何もない状態で、
”約半年”と言われても、会社の意図は分からない。

さらにその後、”年内一杯”と言われた。
つまり7ヶ月の研修という事になる。

タイで使える人間になるためには
7ヶ月の研修では短すぎると思っていたから、
俺はもっと密度の濃い研修を希望していた。


ただ、幸い俺は金に困ってなかったけど、
毎月の給料をもらわないと生活できない奴なら
どうなっただろう?

まさか、本当に俺が金に困ってないかどうかを
確認するために無意味に延長したのでもあるまいし、
給料について会社は何らかの説明をすべきだろう。
(別に説明を求めていたのではない。
 説明するのが当然であり、会社の義務であるという意味です)

3ヶ月なら無給でも耐えられたとしても
7ヶ月なら耐えられるかどうか分からない。

少なくとも、普通の人はそういう待遇は
嫌なんじゃないだろうか?


実は会社を辞める直前に知ったのだが、
日本サイドでは俺の待遇を心配してくれていた人も居たようだ。


いつまでも給料を払わなくていいのか?
という問合せに対し、タイのS取締役は

「いいって!そんなの、放っておけ!」

と回答したのだそうだ。


本当かどうかは定かではないが、
その後のS取締役の態度を見れば分からなくもない。


俺はタイで現地採用で雇われたとき、
こう思っていた。

「日本では雇ってもらえなかった俺を拾ってくれたのは
 タイのSさんだ。だから、Sさんは俺のオヤジだ。
 どんなに理不尽な事を言われてもSさんには逆らわない。
 オヤジの言う事は絶対だ。
 オヤジに逆らうときは、会社を辞めるときだ」


俺はそこまでSさんについていこうとしていたのに、
Sさんは俺の事をそんな風に思っていたらしい。


俺はSさんを尊敬していたが、
約2年後にSさんにも失望してやめるとは
当初は思いもしなかった。

しかし、うっすらと「?」と思う点があった。

”年内一杯、日本で研修”と言われたが、
Sさんがタイ駐在を解かれ、11月に日本に戻ってからすぐに

「もうタイに行ってもいいだろう。
 現地で、現場で覚える方がいい」

と、Sさんは言い、
11月一杯で日本での研修を終えることになったのだ。

つまり、Sさんは
自分のもとに俺を置いておきたくなかったんじゃないか、
と俺は勘ぐった。

自分のもとに居なければ、俺が問題児だったとしても、
採用した自分は責任逃れしやすいからだ。

あるいは、Sさんも妙にカンが働く人だ。
野性のカンで本能的に、
後々問題の種になる俺を遠ざけていたのかもしれない。