2008年7月31日木曜日

緊張感のない人事部

9月からは最も”川上”である生産部門での研修に移った。

ここの責任者であるF係長は一見、知的な感じの男だった。

俺の研修スケジュール表を作ってくれており、
今までのチャランポランな対応と180度違っていた。

また、このF係長は、部下からの評判はいいが、
他部署からの評判は最低で、
なぜそうなのか、以前から興味があった。


彼の下で研修してみて分かったことは、
F係長は、普段はマジメでいい人である。

しかし、いくつか理不尽な事を言いつけられ
彼のことは信用できなくなっていった。
また、なぜ他部署から評判が悪いのかも理解できた。

(その詳細は略)



F係長の下での研修も終わる月末に、人事から発表があった。

10月1日から新タイプのタイムカードに変わります、
との事だった。


俺は嫌な予感がしたので、
その日、俺の面倒を見てくれていたSさんに言った。

「今までの対応から察するに、
 私のタイムカードは作られてないと思うのです。
 きっと忘れられているでしょうから、
 念の為、人事課に確認しておきたいんですが」

と。


なるべく早く作ってもらわないと、
(どうせ↑忘れてるだろうから)
また面倒クサイ事になりそうだからだ。

面倒な事も全部、
自分で確認~依頼しなければならないのが
身分の低い現地採用の置かれた立場らしいからね。



すると、SさんはそのままF係長に伝え、
F係長は俺の要望を却下した。

(俺は自分で確認するつもりだったから、
 Fの手を煩わす事はないんだけど・・・。
 ま、たぶんFは他の事で頭が回らなかったんだろう)



また明朝、人事部に行かなきゃいけないのか、と

「あ~あ、面倒クサイな~・・・」


と思っていた所へ、
ちょうど、人事部のSという女性が
新タイムカードを持ってやって来たのが見えた。


あと数分で定時、という時間だったから、
作業の手を止めて、
人事のS女史とF係長が立ち話しているところへ行き、


「私のタイムカード、ありますか・・・?」

と、訊いてみた。



S女史は

「ありません!今、作ってます。約1週間かかります」


と、ハネつけるように俺に言った。



(なんであんな邪険な言い方なんだろう?)

と思ったが、


(やっぱり忘れていたんだ・・・)

という思いもしていたので、あまり深く考えなかった。



定時で帰る時にタイムカードの棚を見ると、
タイ人研修生の分も新タイプに変わっており、
俺の分だけが古いタイプのままだった。

やはり会社は俺の存在を忘れていたのだ。
日本本社の従業員はたったの400人強である。

しかも、常務が出てくるほどのモメ事を起こした人間を忘れるなんて、
人事課は相当に緊張感のない職場なんだろう。