ところで、毎月25日が給料日だが、
給料はまだ一度ももらってなかったし、
また、いつ払うのか、の説明もなかった。
ただし、毎月たった6万円の研修手当(?)は
8月の終わり頃から、
タイ人に手当を払った翌日に俺に払ってくれていた。
(なぜわざわざタイ人の翌日に俺に払うのかも理解に苦しむが)
6万円の手当だけでも相当な進歩だが、
うわべだけ体裁を整えただけ、のような気がしていた。
俺は2週間に1回のペースで風呂屋に行っていた。
寮から一番近い風呂屋は車で約1時間かかる。
しかも田舎なので、レベルが低い。
風呂屋は10数軒あったようだが、
俺が許せるレベルは35000円の風呂屋だけだった。
(その風呂屋がその地域では最高級店だった)
2回目以降は3000円の割引券を使えるが、
駐車場・ガソリン代・高速代を払うと、やはり35000円くらいになる。
多い月だと”風呂屋通い”だけで10万円を超える。
さらに週に何度も飲みに出かけ、ほぼ毎週ゴルフにも行く。
毎月の本代も1万円を超える。
1万円そのものは大した額ではないが、
毎度、本の束を抱えて本屋のレジに行く俺を見て、
寮の友人たちは呆れたり、びっくりしたりしていた。
サラリーマンにしては、金遣いは荒い。
しかも給料はもらっていない。
たった月6万の手当を後払いで支給され始めたのも
8月の終わり頃からだ。
俺は株や先物で稼いでいる事は隠していたが、
同じく金遣いが荒くて株で大儲けしている奴が
同じ寮内にいる事を知った。
彼はまだ30歳くらいなのに
既に1億円以上持っている、という話だった。
でも当人はそんな事はオクビにも出さないし、
日頃から謙虚な人なので、
お互いに株の話は一切しなかった。
彼とはバカ話をしているだけで楽しかった。
