嫌な感じの挨拶の後、工場を見てまわったが、
工程自体はシンプルでも、
タイ人を使って物造りするのは容易でない気がした。
ブツにアタッチする伝票はほとんどタイ語。
加工待ちのブツにも、何か注意書きが貼られているが、
筆記体のタイ文字。
筆記体というとイメージしにくいかもしれないけど、
要するに、かなり崩した字体。
草書体?と言ってもいいかも。
タイ文字を覚えたての人には、
何が書かれているのか分からないはずだ。
タイ語を読めれば、滞留している品物が
・どういう状態なのか?
・なぜココに置いてあるのか?
・何を待っているのか?
などという事が一目で分かる。
知らないクセに知ったかぶりして、
質問に対して嘘を答えるタイ人は多い。
しかし、タイ語が読めれば尋ねるまでもないし、
嘘つかれても見破る事ができる。
実際、タイ語が読める日本人は
工場には一人しか居なかった。
俺もまだ、あまり読めなかった。
唯一タイ語を読めるその人が、現地採用のHさんで、
この人には皆が世話になっていた。
工場には通訳がいなかったのだ。
だから、タイ語会話のみならず、
タイ文字の読み書きができるHさんには
工程などの説明で頻繁に助けてもらっていた。
また、少しはタイ語を話せるつもりでいた俺も、
一般のタイ人にはなかなか通じないので、
正直、愕然とした。
タイで働くつもりの人は、
少しづつタイ文字を勉強しておくべきだ。
それが正しい発音と声調への早道である。
タイで働いている日本人の中には、
「タイ人は言うことを聞かない。
指示通りにやらないから困る」
という人が多いけど、その原因の一部には、
その人のタイ語が通じていない、というのもあるのだ。
